
Javaのプログラムを作成し、実際にあなたのPC上で実行するための手順をご説明します。
ステップ1:Javaファイルの作成
まず、ステップ1:Javaのプログラムを書いて保存します。基本的な構文ルールはこちら(関連 Javaの1stステップ:基本的な構文ルールを1分で復習!)を参考にしてみてください。
Javaファイル作成手順
- テキストエディタを開く
- メモ帳、VS Code、Eclipseなどのテキストエディタを使用します。どのような手段を使ってもOKで、どの方法でも最終的な結果に影響することはありません。
- コードを入力する
- 以下のコードを入力します。これは「Hello World」と表示するシンプルなプログラムです。
// HelloWorld.java public class HelloWorld { public static void main(String[] args) { // "Hello, World!" をコンソールに出力します System.out.println("Hello, World!"); } }
- ファイルを保存する:
HelloWorld.java
という名前で保存します。保存する場所はPCのデスクトップでもドキュメントフォルダでもどこでもOK。(Javaプログラムはこの保存したディレクトリ上でコンパイル~実行することになります。)- ファイル名とクラス名(この場合は
HelloWorld
)は同じにする必要があります。
Javaプログラムは、テキストエディタ(例えばメモ帳やVS Code)で作成される普通のテキストファイルです。
このファイルには拡張子 .java
が付けられているという点が異なるだけで、このテキストファイルをJavaコンパイラ(javac
)でコンパイルすると、バイトコードに変換され拡張子が .class
のバイトコードファイルが生成されます。生成された .class
ファイルをJVMで実行することで、プログラムが動作する、というのがこのページの要点になります。
ステップ2:Javaファイルのコンパイル
次に、Javaファイルをコンパイルして、コンピュータが理解できる形(バイトコード)に変換します。
コンパイル手順
- コマンドラインを開く
- Windowsの場合は「コマンドプロンプト」、MacやLinuxの場合は「ターミナル」を開きます。
- 保存したディレクトリに移動する
cd
コマンドを使って、HelloWorld.java
を保存したディレクトリに移動します。- 例:ファイルがデスクトップに保存されている場合「cd Desktop」
- コンパイルコマンドを入力する
- 以下のコマンドを入力してコンパイルします。
javac HelloWorld.java
- 以下のコマンドを入力してコンパイルします。
- バイトコードファイルが生成
- コンパイルが成功すると、
HelloWorld.class
というファイルが生成されます。
- コンパイルが成功すると、
- Qjavac HelloWorld.java を実行すると「エラー: この文字(0x80)は、エンコーディングwindows-31jにマップできません」と出力される。
- A
このエラーは、ソースコードのエンコーディング(文字コード)とコンパイル時のエンコーディングが一致していない場合に発生します。具体的には、Javaファイルが特定のエンコーディング(例えばUTF-8)で保存されているのに対して、コンパイラが別のエンコーディング(windows-31j)を使用しようとしていることが原因です。以下のように文字コードを指定してコンパイルすることで事象は解決します。
javac -encoding UTF-8 HelloWorld.java
ステップ3:プログラムの実行
最後に、生成されたバイトコードファイルを実行します。
プログラム実行手順
- 実行コマンドを入力する
- 以下のコマンドを入力してプログラムを実行します。
java HelloWorld - ここで指定している「HelloWorld」はJavaの「クラス名」です。クラスを指定してjavaコマンドを実行することで.classファイルが動きます。
- 以下のコマンドを入力してプログラムを実行します。
- プログラムの出力を確認
- コンソールに
Hello, World!
と表示されます。
- コンソールに

これで、Javaプログラムの作成~実行までが完了です。
Javaプログラムを実行するには、最初に動かすクラスを指定する必要があります。これは、プログラムのスタート地点を指定するようなもので、日常生活に例えると「家のブレーカーをあげる」ようなイメージ。家のブレーカーをあげると家全体に電気が供給し始められ、その後様々な家電が動き始めます。
プログラムの中には、他にもたくさんのクラス(部品や機能)が存在します。指定したエントリーポイントのクラスから、他のクラスを使っていきながら1つの処理を完成させる―。これがJavaプログラムを実行する基本イメージになります。
- エントリーポイント:プログラムのスタート地点となるクラス(家の電源スイッチ)。
- 他のクラスの利用:エントリーポイントのクラスから、他のクラス(家電製品)を使う。
- 実行の流れ:エントリーポイントのクラスからプログラムが始まり、他のクラスも使って機能を実行する。