これからSAP/ABAPの勉強を始める方にこれだけは読んでおいて間違いない!というおすすめの参考書を3つに絞ってご紹介します。
SAPって何?ABAPって・・・?という方にとっては、正直どこから手を付けて良いか全くわからない状況でしょう。そんな方々のために現役のSAP/ABAPエンジニアが「これは間違いなく実務で役に立った!」と思う良書3選をご紹介します。
SAP/ABAP関連の書籍はご存じの通り非常に数少ないのも事実ですが、逆に言えばその数少ない本の一つも読んでいないと恥ずかしいかも?
おすすめ3冊だけ。早速ご紹介します。
おすすめSAP参考書1:SAPの全体像が分かるこの一冊
SAPエンジニアであれば誰もが一度は読んだことがあるであろうこの一冊。
そもそもSAPって何?どんなことができるの?という内容だけでなく、実際の現場でも役立つ実践的な内容が網羅的に記載されています。
「SAPの教科書を1つだけ選べ」と言われたら現在のところこの1冊がダントツトップです。
よく使うトランザクションコードやテーブルなどといったエンジニア目線で役立つ情報に加え、SAP導入時の注意点やツボなど、上流工程のコンサルタントの方向けにも役立つ内容が記載されています。
SAP導入に現場で携わってきた方々がこの本の著者に名を連ねているため、ただの解説本にはなっていない点に注目です。
SAPの知識は1冊の本におさまるわけがないので、一定のレベルまで達している方には物足りないかもしれません。ただし、そういう方にとってもこの本全体がある意味の「目次」とできるぐらいの情報量の網羅性は担保されています。
この本に書いてある知識がない状態でSAPの仕事に携わるのは厳しいかも?
SAPとは?の本当に概要レベルの話を知りたい方は、是非こちらの記事をご覧ください。
おすすめSAP参考書2:ABAPエンジニアを目指すならこの1冊
SAPはABAP(読:あばっぷ)という独自のプログラミング言語によって構成されます。SAPの製品によってはjavaで構成されるものもありますが、基本的にアドオン開発などにはABAPが用いられます。
近年まで「ABAPを理解するなら公式ヘルプ文章を1年かけて理解するか、ABAPエンジニアから手取り足取り教わるかの2択だ」なんて言われていますが、この本の登場で一気に世界が変わりました。
基本の「き」からABAPエンジニアを目指す初心者の方でも理解できるよう順序だって説明されています。
例えば、「変数って何?」「データ型って何?」というプログラミングの初歩的な内容から説明されており、学生時代はずっと文系でした・・・なんていう方でも理解しながら読み進められるコンテンツとなっています。
2018年あたりから、当サイト(https://it-biz.online/)をはじめとしてABAP解説ブログが多くなってきているので、この1冊+ネット検索でABAPエンジニアとしての入り口に立つことは可能でしょう、
上記1冊を手元に、当サイトでまとめているABAP解説ページを読み進めながら是非学習を進めてみてください。
おすすめSAP参考書3:最新トレンド "HANA" を学べる1冊
最後は、SAPのトレンドを知るための1冊です。
HANAとは、SAP社が開発したデータベースのこと。従来のデータベースとは異なり、全てのレコードをメモリ上に保持する仕組みを採用しており、圧倒的な処理速度を実現しているのです。
今後は新規でSAPを導入する企業はもちろん、SAPのバージョンアップを行う企業もほぼHANAデータベースを採用していく可能性が圧倒的に高く、その意味でHANA理解の重要性は日に日に増しています。
先に紹介した2冊に加え、余力のある方は本書も一緒に目を通しておくことをおすすめします。