WebDAV(ウェブダブ)は、HTTPのプロトコルを拡張しサーバ上のファイル編集を可能とする仕組み・技術のことです。
このページでは、WebDAVとは何か?FTPとは何が違う?どのようなメリットがある?という点をWebDAVという用語を初めて聞いた人でも理解できるよう1からわかりやすく解説します。
ネットワークスペシャリスト試験等で出題されることもあるため頭に入れておきたい重要知識の1つです。是非最後までご覧ください。
WebDAVとは?
WebDAV(ウェブダブ)とはサーバ上のファイル編集やファイル削除等を簡単に(FTPを利用せずに)処理できるようにした仕組み・技術のことです。
通常サーバ上のファイル操作はFTPクライアントを利用して処理を行いますが、FTPを利用する場合はFTPクライアントをあらかじめパソコンにインストールしておく必要があったり、そもそもセキュリティ的な要件でFTPの利用が難しいといったような場合があります。
このような場合にWebDAVを1つの代替手段として用いることができるようになります。WevDAVはFTOとは異なり特別なソフトウェアを必要としないので、より簡易的にサーバ上のファイルを操作できるようになるという点も特徴の1つです。
厳密には違いますが、DropboxやGoogle Drive上でファイル操作を行うようなイメージが近いのがWebDAVです。
WebDAVのメリット/デメリット
ここまでの説明だけでは、もはやFTPを利用する必要性が分からなくなってしまうのですが、現状ではWebDAVもFTPもどちらも一般的に広く利用されています。
実はWebDAVにはメリットもありますが、デメリットも存在します。それを簡単にわかりやすくまとめたのが以下の表です。
比較 | WebDAV | FTP |
---|---|---|
通信の安定性 | FTPと比較すると不安定 | 安定 |
導入の難しさ | 通常は専用のソフトウェアが不要 Windowsのエクスプローラー機能で利用可能 | FTP専用のソフトウェア(FFFTPなど)を インストールする必要がある |
利用のしやすさ | サーバ上のファイルを直接編集できる | サーバ上のファイルを直接編集することはできない |
WebDAVはFTPと比較して通信の安定性が弱い仕組みだとされています。利用時に大きな支障が出るレベルではありませんが、安全性が求められるような環境でFTPを利用するのが良いかもしれません。
上記のメリット・デメリットを踏まえて目的にあうようにWebDAVとFTPをうまく使い分けていく必要があるという点を押さえておきましょう。
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