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アクセスポートとトランクポートの違いを初心者向けに1分で解説

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アクセスポートトランクポートは、VLAN(Virtual Local Area Network:仮想ローカルエリアネットワーク)に関連する重要な概念です。VLANとは、物理的な位置に関係なくネットワーク上のデバイスを論理的なグループに分ける技術で、アクセスポートとトランクポートはVLAN間でデータを適切に転送・区別するために使用されます。

参考 VLANとは?

アクセスポート

  1. 定義: 1つのVLAN(仮想ローカルエリアネットワーク)にのみ所属するネットワークインターフェース
  2. 使用目的: 主に単一のデバイス(例えば、コンピューターやプリンター)をネットワークに接続するために使用される。

トランクポート

  1. 定義: 複数のVLANのデータを運ぶことができるネットワークインターフェース。
  2. 使用目的: 複数のVLANを含む異なるスイッチやルーター間でデータを転送する際に使用される。
アクセスポートとトランクポートの違い
図1:アクセスポートとトランクポートの違い

この記事では、2つのポートの機能と違いを初心者にも分かりやすく解説します。

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アクセスポートとは

アクセスポートは、ネットワーク内の特定のVLANのデータのみを扱うネットワークインターフェースです。物理的なネットワークスイッチ上に存在し、1つのVLANに接続された単一のデバイス(例えば、コンピューターやプリンター)に使用されます。

参考 ネットワークインターフェースとは?

アクセスポートとは
図2:アクセスポートとは?

あまり難しく考える必要はありません。上記の図で説明するとこの3つのアクセスポートは "VLAN10" のデータしか扱いませんよ!ということです。つまり、VLAN20のデータが送信されてきてもこの3つのアクセスポートにはデータが流れない(=流せない)ということ。

VLAN10 専用の「道」のようなもので、VLAN10 以外のVLANのデータはその「道」を通ることができません。結果として、VLAN10 に関係のないデータはアクセスポートで接続された通信機器に送られることがなくなり、セキュリティの構造や通信のパフォーマンスの向上につながります。

ポイント アクセスポートの特徴

  1. シングルVLAN接続
    • アクセスポートは1つのVLANにのみ接続され、そのVLANのデータのみを送受信します。これにより、ネットワークのセキュリティと効率が向上します。
  2. 非タグ付け
    • アクセスポートを通じて送受信されるデータにはVLANタグが付けられません。つまり、デバイスはVLANタグ付けを意識する必要がなく、ネットワークの複雑さが減少します。
  3. シンプルな設定
    • アクセスポートの設定は比較的簡単であり、特定のVLANにのみアクセスを許可することで、ネットワーク管理が容易になります。
  4. セキュリティと効率
    • 各ポートが特定のVLANに限定されるため、ネットワーク内のデータフローが分かりやすくなり、セキュリティと効率が向上します。

トランクポートとは

トランクポートは、複数のVLAN(仮想ローカルエリアネットワーク)間でデータを転送する役割を担います。これにより、異なるVLANに属するデータが1つの物理的なリンクを介して効率的に移動できるようになります。

トランクポートの主な目的は、複数のVLAN間でデータを運ぶことです。これにより、ネットワーク内の異なるVLANが互いに通信するための道が確保されます。例えば、異なる部署やフロア間でのデータのやりとりがこのポートを通じて行われます。

図3:アクセスポートとは

アクセスポートは1つのVLANしか通れない「道」であったのに対して、トランクポートは「複数のVLANで共有できる道」というイメージ。VLAN10 と VLAN20 で利用できる「道」というように設定することで、VLAN10 と VLAN20間の通信が行えるようになります。

ポイント トランクポートの特徴

  1. 複数VLAN対応
    • トランクポートは複数のVLANからのデータを同時に扱います。これにより、1つのリンクを通じて複数のVLANが相互に通信できます。
  2. VLANタグ付け
    • トランクポートを通過するデータにはVLANタグが付けられます。これにより、異なるVLANのデータが適切に分類され、目的地に正確に届けられます。
  3. 複雑な設定
    • トランクポートの設定はアクセスポートよりも複雑ですが、これにより複数のVLANが1つのポートを共有することが可能になります。
  4. 大規模ネットワークに適用
    • トランクポートは大規模または複雑なネットワーク構造において重要な役割を果たします。複数のVLANが存在する環境では、これらのポートが効率的なデータ転送を可能にします。

トランクポートは、ネットワーク内の異なるVLAN間の架け橋として機能し、複数のVLANにまたがるデータの流れを管理します。これにより、複雑なネットワーク環境においても、データの流れがスムーズかつ効率的に保たれます。正しく設定されたトランクポートは、大規模なネットワークの運用を大幅に改善します。

アクセスポート

  1. 定義: アクセスポートは、1つのVLAN(仮想ローカルエリアネットワーク)にのみ所属するネットワークポートです。
  2. 使用目的: 主に単一のデバイス(例えば、コンピューターやプリンター)をネットワークに接続するために使用されます。
  3. 特徴:
    • ポートは1つのVLANにのみデータを送受信します。
    • VLANタグを付けたり削除したりする必要がありません(非タグ付け)。
    • シンプルなネットワーク構成に適しています。

トランクポート

  1. 定義: トランクポートは、複数のVLANのデータを運ぶことができるネットワークポートです。
  2. 使用目的: 複数のVLANを含む異なるスイッチやルーター間でデータを転送する際に使用されます。
  3. 特徴:
    • ポートは複数のVLANのデータを同時に扱えます。
    • VLANタグ付けを行い、どのデータがどのVLANに属しているかを識別します。
    • より複雑なネットワーク構成や大規模なネットワークに適しています。

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