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LANとWANの違いを分かりやすく3分で解説【初心者向け】

IT-Skills

LAN (Local Area Network) WAN (Wide Area Network) の違いを初心者向けに3分で解説します。

  1. 定義と範囲
    • LAN (Local Area Network): 限られた範囲、例えば1つのオフィスビルや学校、家庭内などの小規模なエリア内でのネットワークを指す。
    • WAN (Wide Area Network): 都市、国、あるいは国を跨いで広範囲にわたるネットワークを指す。インターネットはWANの一例。
  2. 接続方法:
    • LAN: イーサネットケーブルやWi-Fiを使用してデバイスを接続することが一般的。
    • WAN: 通常、専用の通信回線、衛星リンク、携帯電話のネットワークなどを使用して接続される。

LANとWANの違いを超・ざっくり説明すると、①カバーするエリアの大きさ、②通信事業者が介在するいか否かの2つの点。他にも細かく分類することが可能ですが、ネットワークの観点からLANとWANの違いを説明すると上記2つが主なポイントです。

このページでは、↑の説明を深堀しつつ、ネットワーク初心者向けに1から分かりやすくご説明します。

このページで学べる内容
  • 【前提】ネットワークとは?
  • LAN (Local Area Network)とは?
  • WAN (Wide Area Network)とは?
  • LANとWANの違い

ネットワークエンジニアを目指す方であれば知らないと恥ずかしい超・基本知識の1つです。是非最後までご覧ください。

参考 ネットワークとは何か?

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【前提】ネットワークとは?

LANとWANの違いを正確に理解できるよう、まずは前提となる「ネットワーク」とは何か?についておさらいしておきましょう。

ネットワークとは「複数のコンピュータが接続され相互に通信が行える状態になっている」ものを指します。

ネットワークとは
図1:ネットワークとは?

難しく考える必要はなく、コンピュータ同士が相互につながっていてお互いに通信可能な状態であれば、それは1つのネットワークを形成していると言えます。

逆に、コンピュータ同士がそれぞれ独立していて、相互に通信が発生しないような場合はネットワークを形成しているとは言えません。

非ネットワーク
図2:非ネットワーク

コンピュータが発明された当初はネットワークを形成せずに1つのコンピュータを単独で利用していました。

ネットワークが形成されるまでの簡単な歴史を把握したい方は、以下の記事をご覧ください。

LAN (Local Area Network) とは?

LAN (Local Area Network) とはその名の通り、ローカルなネットワーク。―つまり狭い範囲で形成されるネットワークを指します。

家の中や、会社の中で形成されるネットワークがLANです。

LAN(Local Area Network)
図3:LAN(Local Area Network)

LANの場合、基本的にはネットワーク回線(無線LANなど)は自分で用意します。

  1. 定義と範囲:
    • LANは、限られた範囲、例えば一つのオフィスビルや学校、家庭内などの小規模なエリア内でのネットワークを指す。
  2. 接続方法:
    • イーサネットケーブルやWi-Fiを使用してデバイスを接続することが一般的。
  3. 速度:
    • LANは高速なデータ転送速度を持ち、ギガビット/秒のオーダーでの通信が可能。
  4. 所有と管理:
    • 通常、個人や組織が所有・管理する。
  5. 用途:
    • オフィスのデバイス間のデータ共有や印刷、ローカルサーバーへのアクセスなど、限られたエリア内での通信やリソースの共有に使用される。

WAN (Wide Area Network) とは?

対して、WAN (Wide Area Network) は複数のLANを相互接続して構成されるような、比較的大規模なネットワークを指します。

例えば、複数の拠点を持つ企業が構築するネットワークなどが一例です。

WAN (Wide Area Network)
図4:WAN (Wide Area Network)

LANの場合はネットワーク回線や機器を自分で用意して構築することが可能ですが、日本全国に回線を自前で引くことは事実上不可能です。したがって、WANの場合は通信事業者が介在することになります。

  1. 定義と範囲:
    • WANは、都市、国、あるいは国を跨いで広範囲にわたるネットワークを指す。インターネットはWANの一例。
  2. 接続方法:
    • 通常、専用の通信回線、衛星リンク、携帯電話のネットワークなどを使用して接続されます。
  3. 速度:
    • WANは一般的にLANよりも低速。通信速度は使用する通信回線や距離、トラフィックの量によって変動する。
  4. 所有と管理:
    • 通常、複数のプロバイダーや組織が所有・管理しており、公的なネットワークインフラを利用することが多い。
  5. 用途:
    • 広範囲にわたる通信や、リモートオフィス同士の接続、インターネットへのアクセスなどに使用される。

LANとWANの違いは?

では、具体的にどれぐらい広範囲のネットワークであればWANになるのでしょうか?

実は、その答えは(LANとWANの違いは)明確には定まっていません。「どの範囲からどの範囲までがLANで、これ以上大きければWAN」というような定義は存在しません。

利用されている技術やネットワーク範囲の広さなどから総合的に判断しているというのが答えになります。

ただし、1点だけ明確に区別できるとしたら、それが通信事業者の介在有無です。有線のケーブルを利用して東京と大阪をつなぐような場合、基本的には通信事業者が介在します。(自前でケーブルを道沿いに引くには申請が必要)そのため、もし資格試験などでLANとWANの違いを問われた場合は「通信事業者の介在有無」をヒントに答えを導くのがよいでしょう。

まとめ:LANとWANの違い

このページのまとめ
  • LANもWANもどちらもネットワークを指す用語
  • LANとWANはカバーするエリアの大きさが異なる
    • LAN (Local Area Network): 一般的には1つの建物やキャンパス内などの限られた範囲内でのネットワークを指す
    • WAN (Wide Area Network): 広範囲にわたるネットワークで都市や国を跨いで接続される ※インターネットは最も広範囲なWANの一例
  • WANの構築には基本的には通信事業者が介在する

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