初めてPythonを学習する人のために、最初の一歩「Hello World!」の出力から、押さえておくべき基本ルールまでを3分で解説します。
Pythonを学習するすべての人にとって、これを知らないと何も始まらないレベルの超基本事項をまとめていますので是非最後までご覧ください。
Pythonの "Hello World!"
まずは、文法を学習する前に早速Pythonを動かしてみましょう!「Hello World!」を表示する方法です。

細かい文法を学習する前に、まずはPythonを実行できる環境を整っていることを確認しましょう!
print('Hello World!')
Pythonを実行するには、①Pythonのインストールと、②コマンドプロンプトからのプログラム起動の2ステップが必要です。
実行方法が不明の方は、以下の記事をご覧ください。初心者の方にも分かりやすいように、画像付きで1から解説しています。
Hello Worldを表示することができたでしょうか?
表示された方は、Pythonの実行環境が構築済です。(それ以外の方は、上記の記事からPythonの環境構築手順を実施してください。)
早速Pythonの基本構文ルールを1から確認していきましょう。
Python:基本ルール

前提としてPythonの特徴からおさらいすると、Pythonは「非常に少ないコード量でプログラムを記述できて」「初心者でも比較的簡単に読むことができる」プログラミング言語です。
例えば、他の言語でのお約束事であった「文末にはセミコロン」「カンマで区切る」などのルールがほとんど存在しません。

覚えなくてはならないルールも他のプログラミング言語と比較して非常に少ないのです。
もちろん、文法ルールが全くないというわけではありません。逆にPythonだけの文法の特徴も存在します。
以下では、Pythonでプログラムを作成していくに際して、「これだけは覚えておかないとはじまらない」必要最低限の文法ルールを整理して解説していきます。
Python:記述ルール① 改行が文の区切り
まずは1つ目。文の区切りから。

「文」とは、Pythonのコードの最小単位のことです。
Pythonでは、文の区切りを改行で表します。(セミコロンやピリオドは不要です)
print('Hello World!') print('Hello Python') a = 'Hello World!' print(a)
1行で1文ですので、このコードは4つの文から成り立ちます。
print ('Hello Python') a = 'Hello World!'
上記のように誤った改行をすると「SyntaxError: invalid syntax」となります。

Pythonでは基本は1行で1文です。
例外として、「;(セミコロン)」を用いて、1行に複数の文を入れることも可能です。
print("Hello World");print("Hello Python")

意味・処理のまとまりをつけたい場合などに用いることがありますが、基本に慣れるまでは利用しないほうが良いでしょう。
Pythonは誰が書いても綺麗なソースコードを書けるというのが一番の特徴です。わざわざ1行に複数の文を書く意味がないので、あくまでも知識の一つとして覚えておけばOKです。
Python:記述ルール② コメントアウト:#
コメントアウトをしたい場合は「#(ハッシュ)」を用います。
"#" から後ろの行がコメントとして認識されます。
# この行はすべてコメントです。 print('Hello World!') print('Hello Python') a = 'Hello World!' # ここからコメントとして認識されます。
"#" を利用したコメントアウトは、1行のみ有効なので、インラインコメントと呼ばれたりもします。

なお、"#" の後ろには半角スペースを1つ入れるのがお作法。スペースなしでも、スペース2つ以上でもNGです。
#こういうのはダメ。 # こういうのもダメ。 # こういうのがGood!
コード全体で統一しておくと、読みやすいソースコードが出来上がります。
コメント自体は処理の内容に直接の影響は与えませんが、コードの質を大きく向上させるため、注意して覚えておきましょう。
Python:記述ルール③ 複数行のコメントアウト ''' """
複数行に渡ってコメントアウトしたい場合は、 '''(シングルクォーテーションを3つ)。または、"""(ダブルクォーテーション3つ)でOK。
''' ここはコメントアウト。 この行もコメントアウト。 ''' print("Hello World!") """ この行はコメントアウト print("Hello World!") ↑もコメントの扱いになります。 """
Python:記述ルール④ インデント

インシデントはPythonの大きな特徴の一つです。
インデントはPythonに置いて非常に重要な意味を持ちます。インデントでそろえられた行は1つのブロックを構成します。
JavaScriptなど、他の言語では「{ }」などで囲んでブロックを構成しましたが、Pythonではインデントをそろえることでブロックの定義を行います。
a = 1 if a == 2: print "Hello" # Helloは表示されません。 print "Hello" # Helloは表示されません。 print "Hello" # この「Hello」は表示されてしまいます!
if文について合わせて知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
このインデントで注意が必要なのが、複数行コメントアウトとの組み合わせです。
複数行コメントアウトをする場合は、直前のコメントアウトと同じインデントで記述する必要があるのです。
そうしないと思わぬエラーが発生してしまうので注意しましょう。
print('Hello World!') ''' インデントがそろっていないと・・・・ IndentationError: unexpected indent というメッセージが出力されます。 ''' print('Hello World!')
print('Hello World!') ''' インデントがそろっていればOK。 エラーメッセージは表示されません。 ''' print('Hello World!')
Pythonの基本文法・ルールはだったこれだけ。

Pythonを書いていく上で自然と身につく部分ではありますが、改めて知識を整理しておくことは重要です。
基本文法の理解が進んだら、次はPythonの入門編「変数宣言」について学習してみましょう!続けて学習したい方は以下のページをご覧ください。
Pythonを1から学習したい方は
Pythonをより実践的に学びたい―。実際にコーディングをしながら学びたい―。独学に限界を感じている―。
そんな方には、無料体験/オンライン完結もあるプログラミングスクールで学ぶのがおすすめです。都度検索しながら知識を補完していくのではなく、1から体系立てて学ぶことで短時間・かつ効率的にスキルハックすることが可能です。
各プログラミングスクールの特徴をまとめた記事をこちらに記載しておきますので、是非ご覧ください。