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【IT用語解説】ペイロードとは?わかりやすく3分で解説

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ペイロード(英:Payload)とは「送信または受信されるデータの実質的な部分」を指す用語です。

簡単に言えば、誰かにプレゼントをあげる際の「箱の中身」がペイロード。「箱自体」は実質的な部分ではないので、ペイロードではありません。特にITの世界では、データ全体を「実質的な部分」と「それを補完する部分」の2つに分類して会話をすることが多く、その実質的な部分を表現する用語として「ペイロード」が頻繁に利用されます。

ポイント ペイロードの例

  • メールを送るとき:メールの本文や添付ファイルがペイロード
  • Webサイトで情報を送るとき:あなたがフォームに入力した情報がペイロード
  • 写真や動画を共有するとき:その写真や動画自体がペイロード

そのうえで、同じ「ペイロード」という単語でも、その文脈によって実際に表される意味が微妙に異なります。このページでは、様々な文脈におけるペイロードの使われ方の違いについて詳細をご説明していきます。

1. ネットワーク通信におけるペイロード

ネットワーク通信では、ペイロードはデータパケット内の主要な情報部分です。

参考 パケット通信とは?

例えば、あなたが電子メールを送信する場合、そのメールの本文と添付ファイルがペイロードになります。ヘッダー情報(送信者、受信者、送信日時など)はペイロードを運搬するための情報であり、ペイロード自体ではありません。

もちろん、ヘッダー情報が無ければ通信を成立させることはできないのでペイロード以外も重要ではありますが、メールの受信者が実質的に参照するのは本文(=ペイロード)です。

2. APIにおけるペイロード

APIを使用する際、リクエストやレスポンスのデータが「ペイロード」になります。たとえば、あるWebサービスのAPIに新しいユーザーデータをPOSTする際、送信するユーザー情報(名前、メールアドレスなど)がペイロード。レスポンスに含まれるデータもペイロードになります。

リクエストデータやレスポンスデータにも電子メールの例と同じようにヘッダー情報や、APIそのもののURL(=エンドポイント)の情報も必要としますが、これらの情報は実質的な部分ではないのでペイロードとは呼ばれません。

3. セキュリティにおけるペイロード

セキュリティの世界では、「ペイロード」には2つの大事な意味があります。ここでは、それぞれの意味をよりわかりやすく説明しましょう。

3-1. 正しい使い方でのペイロード

セキュリティを考えた正しい使い方では、ペイロードはただのデータのことです。

これまで説明した通りの意味で受け取ってください。ペイロード=実質的な部分です。

Webサイトから情報を取得するときやメールを送るときなど、通常の通信で送受信される情報を指します。例えば、あなたがオンラインショッピングをするとき、購入する商品の情報や住所などを入力しますよね。この情報がペイロードです。セキュリティ対策では、このような重要なデータが安全に送受信されるように守ります。

3-2. 悪い使い方でのペイロード

一方で、セキュリティの世界では、悪い使い方でのペイロードもあります。これは、ウイルスやマルウェアなど、コンピューターやシステムに損害を与えるために作られた悪意あるデータのことを指します。

ハッカーや攻撃者は、このようなペイロードをメールの添付ファイルや偽のWebサイトを通じて送り込みます。受け取った人がそのファイルを開いたり、リンクをクリックしたりすると、ウイルスが作動してしまいます。この場合のペイロードは、ウイルスの「中身」—つまり、悪意あるコードやプログラムを指します。

4. プログラミングとデータ処理におけるペイロード

プログラミングにおける「ペイロード」は処理するデータのことを指します。例えば、ある関数がファイルからデータを読み込んで処理する場合、読み込まれたデータがその関数のペイロードになります。また、データベースにデータを保存するようなプログラムの場合、その保存されるデータそのものがペイロードとして扱われます。

ペイロードの管理と最適化

ITの世界では、ペイロードの効率的な管理と最適化が非常に重要です。大きなペイロードは、ネットワークの帯域幅を圧迫したり、システムのパフォーマンスを低下させたりする可能性があります。したがって、データの圧縮や分割送信などの技術を適切に使用することで、通信効率を向上させることができます。

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