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【FI】SAPの伝票タイプとは?3分で解説します

FI

このページでは、SAPのFIモジュールにおける重要知識「伝票タイプ」について解説します。

ざっくり言うと伝票タイプは会計伝票(=FI伝票)を特定の種類や性質ごとにグルーピングする単位のことです。

このページでは、そもそも伝票タイプとは何か?どんな役割を担っている?どこで設定できるの?という点を初心者向けに分かりやすく解説します。

このページで学べる内容
  • 伝票タイプとは?
  • 伝票タイプの役割
  • 伝票タイプのカスタマイズ項目と設定方法―制御内容

SAPエンジニアであれば知らないと恥ずかしい超・基本知識の1つです。是非最後までご覧ください。

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伝票タイプとは?

伝票タイプは会計伝票をグルーピングする役割を担う項目(=単位)です。

会計伝票と一言に言っても、請求書を発行した際に転記する伝票や調整仕訳を投入する際に転記する伝票、固定資産の償却記帳を行う際に転記する伝票など種類は様々。

そこで伝票タイプを使って、いくつかの種類に伝票を分ける!というわけです。

以下では伝票タイプの主な目的・役割を解説していきます。

伝票タイプの役割
  • 転記できる勘定タイプを制御する
  • 転記する際の伝票番号範囲を制御する
  • 伝票ヘッダの入力項目を制御する
伝票タイプ.OBA7

伝票タイプの目的①: 転記できる勘定タイプを制御する

伝票タイプの主な役割の1つ目―。それは、転記できる勘定タイプを制御することです。

勘定タイプとは以下の表の通りで、大まかに言うとどのモジュールから発生する勘定なのか?を分類分けしたものです。

コード勘定タイプ名伝票の発生元
A資産固定資産(AA)
D得意先債権管理(AR)
K仕入先債務管理(AP)
M品目在庫管理(MM)
S総勘定元帳勘定総勘定元帳(GL)

例えば、コード「A(=固定資産)」だけを許可する伝票タイプに対して、固定資産勘定以外の勘定コードを利用することはできません。

伝票タイプの目的②: 伝票番号範囲を制御する

伝票タイプは転記する際の伝票番号を制御します。

例えば、この固定資産伝票は「90000000~100000000」の間で採番したいというような要望がある場合は固定資産用の伝票タイプに上記の採番を割り当てることで実現できます。

伝票番号に特に意味を持たせる必要がないケースも多々あります。その場合は、この設定はあまり意味がないのですが、伝票番号範囲を設定していないと転記が行えないという点に注意しましょう。

伝票タイプの目的③: 伝票ヘッダの入力項目を制御する

3つ目が、伝票ヘッダの入力項目制御です。

伝票タイプによって、ヘッダの入力項目内容が変わるため、例えば伝票ヘッダテキストには必須で何かを入力する必要があるような場合は、伝票ヘッダの設定を変更します。

視点を変えると会計伝票ヘッダ(=会計伝票全体の制御)は伝票タイプで。

会計伝票明細の制御は転記キーが担っているということも可能です。

転記キーについてもこの機会に合わせて学習しておきましょう。

伝票タイプのカスタマイズ:OBA7

ここからは、伝票タイプのイメージをより深めるためにカスタマイズ方法を解説していきます。

伝票タイプのカスタマイズは、必ずSAP導入前に実施しておく必要があります。

この設定を行わないとSAPで会計伝票を登録することができませんので注意しましょう。

トランザクションコード:OBA7

伝票タイプのカスタマイズはトランザクションコードOBA7から行います。

以下の画面をご覧ください。この画面は、伝票タイプのコンフィグレーション(カスタマイズ)画面です。

伝票タイプのコンフィグレーション(カスタマイズ)画面

ご覧のように、様々な設定を行えるようになっております。

権限の項目や、勘定タイプの設定。1つの伝票タイプについて、20個以上の個別設定を行うことが可能になります。

テーブル:T003

カスタマイズした内容はSAP標準テーブル:T003に保存されます。トランザクションコード:SE16「データブラウザ」機能を用いることで伝票タイプが何種類存在するか?を確認可能。

アドオンのプログラム(=ABAP)で伝票を動的に転記したいような場合に、T003を参照して伝票タイプを取得することが可能です。

伝票タイプ

二桁の英数字を入力します。

この英数字はデータ型「char」として扱われるため、そのコード自体に意味はありません。クライアントの要件にしたがって何らかの値が設定されています。

システム的な役割詳しくを説明すると、この伝票タイプをキーに帳票を出力するプログラムがアドオンで開発されることもあります。したがって、できるだけ同じような取引を同じようなコードでまとめておくと便利かもしれません。例えば、C始まりの伝票タイプは「支払伝票にする!」など。

こうしておけば、伝票タイプ「C*」を指定して「支払伝票一覧出力プログラム」なんかを作れるようになるということです。

テキスト

伝票タイプの説明です。

ここに登録した内容が、伝票入力時に画面上に表示されるようになります。そのため、ユーザがどれを選択すればよいか?が分かるように、ユーザフレンドリーな単語で設定しておくのがおすすめです。

番号範囲

その伝票タイプを使用した際に、採番される伝票番号の範囲を識別するためのコードを設定します。簡単に説明すると、以下のような構造になっています。

伝票タイプ「C0」⇒ 番号範囲「01」⇒ 「01 ⇒ 00000001~10000000範囲」

つまり、伝票タイプ「C0」の番号範囲を「01」に指定した場合、前提として番号範囲「01」が伝票番号「 00000001~10000000 」に設定されているので、その伝票タイプを利用して伝票入力を行うと伝票番号は「 00000001~10000000 」の間で採番されます。つまり、99999999などにはならないということです。

番号範囲設定画面

番号範囲設定については、言葉だけではイメージしづらい部分もあるので、実際のカスタマイズ画面で理解を深めましょう。以下が、伝票番号範囲の設定画面です。

blank

この画面では、番号範囲「20」が「1000000000~199999999」の範囲を指定していることが分かります。

伝票タイプは、この番号範囲「20」を指定することによって、間接的に伝票番号を決定する仕組みなのです。

番号範囲指定に意味はある?

番号範囲を指定する意味としては、やはり集計・検索時の足掛かりとなることが挙げられます。伝票検索で、検索したい伝票番号の範囲が分かっていればそれだけ検索効率が上がります。

例)伝票番号10000~20000の間に支払伝票があるので、検索条件にその番号を指定しよう!

しかしそれにあまり意味を見出せない場合は、全ての伝票タイプに統一して同じ番号範囲を設定しよう!ということも可能です。この場合、伝票番号に空き番が出ないというメリットもあるので、どちらを取るかは判断です。

反対仕訳用伝票タイプ

反対仕訳、つまり伝票を取り消す場合にどの伝票タイプで転記するかということを設定する項目です。反対仕訳では、明示的に伝票タイプを指定できないのでここで設定しておく必要があります。

特に設定をしない場合は、反対仕訳を行う伝票タイプと同一の伝票タイプが反対仕訳時に自動で割り当てられます。

業務要件にしたがって個別に割り当てるのか、割り当てないのか、全て同一の伝票タイプとするのかを判断して設定します。

反対仕訳とは?

反対仕訳とは、「間違って計上した伝票を取消する」ことです。 基本的には、誤った伝票と貸借が逆になる仕訳の伝票を投入します。

誤って転記した仕訳   普通預金 3500円 / 売上 3500円
修正仕訳        売上 3500円 / 普通預金 3500円


反対仕訳についてはこちらの記事で詳しく解説しておりますので、合わせてご確認ください。

権限グループ

伝票タイプごとに、その伝票タイプを利用することができる権限グループを設定します。

権限グループとは、簡単に言うと「部署」や「役職」ごとに区切られているシステムの利用権限のことを言います。ここで設定された権限グループが割当たっているユーザのみが、その伝票タイプを利用できます。

部長以上にしか伝票タイプ「C0」を使わせない!みたいなことを実現することができます。

権限グループに何も設定をしないと、その伝票タイプは誰でも使える伝票タイプとなる点に注意しましょう。

勘定タイプ

どの勘定を利用できるか、を設定します。

勘定タイプ一覧
  • 資産  ⇒ 当該伝票タイプを使用して資産勘定に転記できる
  • 得意先 ⇒ 当該伝票タイプを使用して得意先勘定に転記できる
  • 仕入先 ⇒ 当該伝票タイプを使用して仕入先勘定に転記できる
  • 品目コード ⇒ 当該伝票タイプを使用して品目勘定に転記できる
  • 総勘定元帳 ⇒ 当該伝票タイプを使用して総勘定元帳勘定に転記できる  

例えば、支払伝票なのに「売掛金(※顧客から回収できるお金)」を利用することはありません。

支払の場合に用いる伝票であれば、上記「仕入先」のみにチェック。「得意先」からはチェックをはずします。

SAP / ABAPを1から学習したい方は

SAP / ABAPを1から学習したい初心者の方向けに、ABAPを基本に網羅的に理解できるよう以下ページに知識体系を整理しています。

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ある程度の知識を持ったうえで、はじめて実践的な理解へとつながります。

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