Pythonで使える便利な演算子ー代入演算子について1分でサクッと解説します。
代入演算子とは簡単に説明すれば、「a = 5」の "=" のこと。
「+=」などのように他の符号と組み合わせて利用することもできるので、結構奥が深い演算子でもあります。このページでは、代入演算子の基本から実践的な内容まで網羅的に解説していきます。
Pythonエンジニアであれば知らないと恥ずかしい基本知識でもあります。1分ほどで理解できるかと思いますので、是非最後までご覧ください。
Python:代入演算子とは?
代入演算子とは、文字通り値の代入を示す演算子です。(=)
a = 5 # 変数aに値を代入 print(a) # 結果 ⇒ 5
初心者の方は慣れないかもしれませんが、代入演算子 "=" で結んだ場合、右から左に値が移動するイメージです。ほとんどのプログラミング言語で同様の動きをするので、整理して学習しておきましょう。
※ =(イコール)の左辺に変数を。右辺に値を記述することで、変数に値が代入されます。
a = 5 b = 10 c = a + b print(c) # 結果 ⇒ 15
特殊な代入演算子( 累算代入演算子 )
Pythonでは、=(イコール)だけではなく、「+=」「-=」などの特殊な演算子も用意されています。
このような代入演算子を、累算代入演算子と呼びます。
演算子 | 例 | 説明 |
+= | a += b | a = a + b と同じ |
-= | a -= b | a = a - b と同じ |
*= | a *= b | a = a * b と同じ |
/= | a /= b | a = a / b と同じ |
代表的な4つの累算代入演算子の実例を見ていきましょう。
+=
"+=" は、足して代入を意味します。
以下の2つのサンプルコードは、どちらも全く同じ動きをします。
count = 0 count = count + 1 print(count) # 結果 ⇒ 1
count = 0 count += 1 print(count) # 結果 ⇒ 1
-=
"-=" は、値を引いて代入を意味します。
以下の2つのサンプルコードは、どちらも全く同じ動きをします。
count = 10 count = count - 1 print(count) # 結果 ⇒ 9
count = 10 count -= 1 print(count) # 結果 ⇒ 9
*=
"*=" は、掛け算して代入を意味します。
以下の2つのサンプルコードも、どちらも全く同じ動きをします。
count = 10 count = count * 10 print(count) # 結果 ⇒ 100
count = 10 count *= 10 print(count) # 結果 ⇒ 9
/=
"/=" は、割り算して代入を意味します。
以下の2つのサンプルコードも、どちらも全く同じ動きをします。
count = 100 count = count / 10 print(count) # 結果 ⇒ 10
count = 100 count /= 10 print(count) # 結果 ⇒ 10
累算代入演算子の使いどころ
で、結局のところ、累算代入演算子はどこで利用するの?という疑問にお答えします。
ズバリ、累算代入演算子は「while文」とセットで利用することが一番ポピュラーです。
while文は、ある特定の条件が「真:true」の場合に指定した処理を繰り返します。
counter = 0 while counter < 3 : print("Hello world!") print("今は"+str(counter)+"回目の処理です。") counter = counter +1 # 結果はこちら """ Hello world! 今は0回目の処理です。 Hello world! 今は1回目の処理です。 Hello world! 今は2回目の処理です。 """
詳しく復習したい方はこちら。
while文の、以下の最後の行をご覧ください。
counter = 0 while counter < 3 : print("Hello world!") print("今は"+str(counter)+"回目の処理です。") counter = counter + 1 # ←ここに注目
この部分は、累算代入演算子で書き換えることができます。
counter = 0 while counter < 3 : print("Hello world!") print("今は"+str(counter)+"回目の処理です。") counter += 1 # ←ここに注目
今まで、なんだこれは?と思っていた方も多いかもしれませんが、このページの内容を理解していれば、もうお分かりですね。
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